野生動物

野生のイノシシが増えている!遭遇した際の対処法紹介

 

近年、街中で頻繁に見かけるようになった動物が「イノシシ」です。

学校の傍などや通学路など、子供たちが通る道や車通りの多い場所でも見かけることがあります。

なぜ、イノシシは里へ下りてくるようになったのでしょう。

また、実際イノシシに遭遇した場合、どのような行動をとるべきなのでしょう。

この記事では、元動物園でイノシシの飼育担当をした私が、増えるイノシシの原因や出会った際の対処法を紹介します。

 

イノシシが増えるようになった原因

 

 

普段は山奥で生活をしているイノシシが、なぜ里に下りてくるようになったのでしょう。

ここでは、イノシシを見かけるようになった原因を紹介します。

 

森林伐採が増えている

 

最も多く言われている原因が、森林伐採です。

イノシシの住処だった山が、どんどん工場や団地などの建物にされています。

山が無くなることで住処がなくなり、食料を求め里に下りてこざるを得なくなってしまったのです。

イノシシは何でも食べる雑食動物ですので、ゴミを漁ったり農作物を荒らすなど、迷惑な害獣です。

イノシシの肉(ボタン肉)を獲る猟師もいますが、それ以上にイノシシが増えてしまっていることが現状です。

 

外敵がいない

 

イノシシが増えている原因として、外敵がいないことも挙げられます。

イノシシは非常に繁殖力が高く、1回の出産で6匹以上産まれることはざらです。

更に、イノシシを捕食する動物がいないことから、どんどん繁殖して数を増やしています。

数が増えると、縄張りとする場所が足りないことやエサ不足から、里へ下りてくるようになったと考えられます。

 

イノシシに遭遇してしまったら?

 

 

もはや山岳地帯だけでなく、都会にも出没するようになったイノシシは、いつ遭遇してもおかしくありません。

そこでここでは、実際イノシシに遭遇した際の注意点や対処法を紹介します。

 

間違っても威嚇をしない

 

「イノシシなんて所詮ブタでしょ?」

「真っすぐに突進しかできないんでしょ?」

イノシシにこのような甘い考えを持っている方は少なくないでしょう。

その結果、ケガをした方も報告されています。

遭遇した際に、大きな声を上げたり石などを投げて威嚇をすることは絶対にやめてください。

イノシシは強靭な肉体を持っていますので、成人男性が殴っても蹴ってもびくともしません。

筋肉質で硬く、毛は針のようで接触すると抜けて刺ささるという特徴もあります。

鋭い牙を持ち顎の力も強く、噛まれると骨折も免れません

鼻の力も強く、私が飼育していたまだ子供のイノシシは、20㎏の岩を軽く押して動かしていました。

このような力持ちのイノシシに突進をされれば、車にはねられるくらいの衝撃を受けるでしょう。

 

役所や自治体に連絡する

 

イノシシに出会ったら、市役所など各自治体に連絡することをおすすめします。

この行為は、出会ってすぐに連絡をするのではなく、安全を確保してから行ってください。

救助と言う理由ではなく、この場所でイノシシに遭遇したことを報告するためです。

 

車で出会った場合

 

イノシシは基本的に夜間に活動することが多いため、夜間に遭遇する確率が高いでしょう。

イノシシに遭遇した際は、クラクションを鳴らすなどの行動をしてはいけません。

威嚇されたイノシシが、そのまま車に向かって突進してくる可能性があります。

かなり力が強いので、車の損傷だけでは済まされない場合もあります。

まず、エンジンは切らずに止まって様子を見ます。

車から降りることは危険です。

イノシシが去っていくようであれば、いなくなるまで様子を見た後でゆっくり発進しましょう。

イノシシが威嚇をしている場合や、去らない場合には、ゆっくりバックをしてイノシシが視界から消えたら、Uターンをして別の道を進みましょう。

 

徒歩で出会った場合

 

歩いている際に遭遇した場合にやってはいけないことは、以下の通りです。

  • 走って逃げださない
  • 大声を出さない
  • 石を投げるなどの攻撃をしない

これらの行動は、イノシシを刺激して攻撃や突進を促してしまいます。

イノシシに遭遇した場合の対処法は、以下の通りです。

 

  1. 立ち止まって様子を伺う
  2. 目を合わせながらゆっくりと後退する(背中を見せない)
  3. イノシシが視界から消えるまで警戒をする

 

イノシシも人間と出くわしたことで、驚いています。

ここで刺激をすると、攻撃をされる恐れがあるためまずはじっと立ち止まって様子を伺いましょう。

イノシシが去っていくようであれば、視界から消えるまで静かに様子を伺います。

イノシシが警戒や威嚇をしているようであれば、背中を向けずにそっと後退します。

視界から消えるまで後退を続け、縄張りから脱出します。

イノシシもむやみに人間を襲うことはありません。

 

ウリボーがいる場合は要注意

 

 

ウリボーは見た目が可愛く、ついつい近づいてしまいがちです。

しかし、ウリボーの近くには必ず母親がいます。

ウリボー(子供)がいる母親は、神経質で気が立っているため、攻撃性が高い傾向にあります。

ウリボーがいる場合は特に注意が必要ですので、絶対に近づかないようにしてください。

 

イノシシまとめ

 

 

イノシシは外敵がいないことから、年々数を増やしています。

それに加え、森林伐採などで住処が無くなり、里に下りざるを得なくなっています。

イノシシは非常に力が強く、驚かせたり怒らせてしまうと大怪我をする可能性があります。

イノシシに遭遇した場合には、驚かせたり攻撃をするのではなく、様子を見つつこちらから立ち去ることが有効です。

イノシシはむやみに人間を襲う動物ではないため、縄張りから迅速かつ冷静に抜け出すことが重要です。

この記事を読んで、少しでもイノシシ対処法のお役に立てたら幸いです。