ペット全般

飼い主さんのマナー違反が多い!動物病院の正しいかかり方

 

近年ペットを飼う方が増える中、動物病院にかかる方も増えています。

しかし、その一方でマナーの悪い飼い主さんも少なくありません。

実際私は動物看護士として動物病院で勤務していましたが、とにかく「自分勝手」な飼い主さんは多かったことを記憶しています。

では、どのような行動がマナー違反で、どのような行動をとることが正しいのでしょうか。

この記事では、動物病院でのマナー違反や正しいかかりかたを紹介します。

 

動物病院の正しいかかりかた

 

 

動物病院を利用する際、どのような行動がマナー違反になるのでしょうか。

ここでは、実際にスタッフの迷惑になるケースや、正しい利用の仕方を紹介します。

 

感染症の疑いがある場合は事前に電話連絡をする

 

まず、混合ワクチンを接種していない場合や野良猫、野良犬などを保護した際には、来院する前に症状を電話で伝えてください。

感染症の場合、ほかのペットと接触をしないような処置をする必要があるためです。

予め電話で連絡をもらい、感染症の疑いがある場合には隔離室や防護服などを用意して万全な体制を作りお迎えすることができます。

ほかのペットが必ずしもワクチン接種を受けているわけではないことや、ワクチンを受けていても100%感染しないわけではないということを理解してください。

ワクチンで予防できる感染症は、感染率や致死率の高い病気が多いことも特徴です。

 

待合室ではキャリーに入れる

 

待合室でのマナー違反は多く見られます。

その多くはキャリーに入れていないということです。

猫や犬を膝に抱っこしていたり、中には文鳥を肩に乗せる、フェレットを首に巻いて待つ方もいました。

これらを注意しても、「うちの子は大丈夫だから」の一点張りで言うことを聞いてくれない方が多かったことを記憶しています。

例えその子が大人しく周りに迷惑をかけなかったとしても、ほかの子が噛んできたり襲ってきたりする場合があります。

また、動物病院はペットの大体が嫌うため、パニックになっていつもとは異なる行動をとってしまう子も少なくありません。

肩に乗せた文鳥がいくらおりこうでも、何かのトラブルで逃げ出した猫が襲い掛かったらどうなるでしょう。

2重ドアになっていても、誰かが入ってきた際にパニックになった犬や猫が逃げ出してしまったらどうなるでしょうか。

実際、2重ドアだった動物病院でも、ほかの患者さんが入ってきた際に逃げ出してしまった犬がいました。

病院の外は大通りに面しており事故が起こる可能性が高く、スタッフが慌てて追いかけていきました。

約30分後にようやくその犬を保護したボロボロのスタッフが帰還して、その際は事なきを得ました。

小型犬や猫、小動物であれば必ずキャリーに入れる、大型犬であれば首輪とリードをしっかりつけて待合室を利用してください。

車で来院の際は、車内で待つことも良いでしょう(待合に声を掛けてから)。

 

薬を作るには時間がかかることを理解する

 

動物病院では、薬の処方に時間がかかることへのクレームが多く聞かれます。

これは私たちスタッフも本当に申し訳なく思っていますが、現状を知って頂きたいという気持ちも強くあります。

動物に処方する薬の多くは、人間用のものです。

しかし、人間と動物では体重が違うため、多くは錠剤を4分の1や6分の1に割ったりして処方します。

これが手作業であることが多く、30日分となるとかなりの時間がかかるのです。

錠剤はピルカッターなどを使ってカットしますが、必ず毎回均等に割れるわけではないので、毎回gをしっかり測りながら作っています。

動物病院では専門の薬剤師はおらず、看護士が診察後全ての処方と会計を作ります。

そのため、時間がかかってしまうのは目をつむって頂きたいと思います。

薬に変わりがなく在庫に余裕がある場合には、翌日取りに来る方法もあります(獣医の指示を聞いてから)。

 

入院の際には面会時間やルールを守って

 

入院になってしまった際、心配でお見舞いに来る飼い主さんはもちろん多いのですが、ここでもマナーを守ってくれない方が多いのが現状です。

主にみられる迷惑な飼い主さんは、以下のような方です。

 

  • 面会時間を守らない
  • 勝手にケージを開けてペットを出す
  • おやつなどを与えてしまう
  • 長い時間居座る

動物病院での入院設備は、看護士や獣医が体調をチェックしやすいよう、オープンな作りになっていることが多くあります。

そのため超時間居座られることは、その子やほかの患者さんの看護や治療が滞ってしまいます。

また、安静にしてなくてはいけない子であるのに勝手にケージから出して遊ばせたり、おやつを持ってきて食べさせたりすることはもってのほかです。

もしこのようなことがしたいのであれば、看護士に声を掛けてからにしてください。

療法食や点滴をしているなどの場合には、健康を害してしまう場合があります。

また、入院当初に入院時のマナーは説明されるかと思いますが、動物病院も面会時間が決められている場所がほとんどです。

仕事帰りの遅い時間や、仕事に行く前の速い時間など、飼い主さんの都合に合わせて時間を決めることは迷惑行為になってしまいます。

ペットが1日も早く元気になって退院するためにも、少しの我慢は必要になります。

どうか動物病院での決まりを守ってください。

 

お金は多めに用意する

 

これも良くあるパターンなのですが、会計の際予想以上の金額に「払えません」という方がいらっしゃいます。

人間には国保や社保があり、ほとんどの方が加入しているため支払い負担額は全体の3割です。

しかし、ペット医療は基本的に保険に加入していない場合、飼い主さんが全額を支払わなくてはいけません。

例えば初診料、診察、尿・血液検査、投薬だけでも5,000円を超えることはめずらしくありません。

更に時間外診療や休日診療、詳しい検査や処置を行えば、金額は更に高くなります。

特に多頭飼いで一度に数匹を診察した場合には、1万円を超えることはざらにあります。

最低でも10,000円は用意しておき、もしもの時はすぐに不足分を降ろせるように金額には余裕をもって受診してください。

最近ではペット保険も増えてきているので、飼い主さんはもしもの際に加入を検討すると良いでしょう。

 

動物病院にかかる前には診療時間を確認しましょう

 

 

動物病院にかかる際には、予め診察時間(受付時間)や休診日などを調べてから来院してください。

救急対応の動物病院もありますが、急患ではない限り受付時間内にきちんと受付をするようにしてください。

また、土日や19時以降は患者さんが込み合う傾向があります。

時間に余裕がある方はその時間を避けて来院してくださると、お互いスムーズに治療をすることができます。

 

動物病院の正しいかかりかたまとめ

 

 

ペットを飼う方が増えて、動物病院の利用も増えてきました。

ペット医療もどんどん充実してきており、できる治療も増えています。

医療やフードが充実し、長生きをするようになるとますます増える動物病院の患者さんですが、一方でマナーを守らない飼い主さんが増えているのも現状です。

 

  • 感染症の疑いがある場合は事前に連絡する
  • 待合室ではキャリーに入れる
  • 薬を作るには時間がかかることを理解する
  • 入院のルールを守る
  • 金額は全額負担です

飼い主さんがマナーを守ってくだされば、こちらの診療もスムーズに運ぶことができます。

動物病院では飼い主さんのサポートが非常に重要です。

どうか身勝手な行動は控え、マナーを守って受診するようにしてください。